2012年02月01日

ボーイズ・オン・ザ・ラン

漫画の映画化なんだけど漫画は読んでません。それで観た感想は平成版男はつらいよという感じ。

何か色々勘違いがながらもちょいモテ感もありつつもフラれるという展開が理由である。まぁ寅さんはそんなモノではないもっと人情に溢れているしタフガイだと反論されるのだろうけど。

それにしても悲劇は喜劇である。一生賢明あがいても上手く行くとは限らない悪い事は続くし、誠意をみせてもそれが相手に通じるとは限らないという現実を軽妙に残酷に描いているのである。そして下半身は素直かつ本人の意志とは無関係というのも素晴らしいと思う、翻弄されている感じが良い感じなのである。

まぁ会社の異常なまでのアットホーム感は何か奇妙なおとぎ話みたいな感じがするけどね。

映画はかなり良くできていると思う。テンポもいい感じだし、煮え切らない悶々とした気持ちがフィルムに焼き付けられているのである、そしてタイトルにある様に走るシーンが実に良い感じなのだ、走り方の変化が成長というか精神の変化を描いているのだ。途中の気持ちの悪い走り方が最後には自信が少しみられる様になっているのがバッドエンドながら清々しさを与えてくれるのである。

甘くない現実、何もしてこなかった事の現実、すべては自己満足への逃避。

しかし主人公の田西、一見底辺男の様に見えるかもしれないが其処まで底辺ではない、現実の底辺はもっともっと深い。世界から拒絶されている妄想に取り憑かれ日々生きているのである。
posted by mouth_of_madness at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする