2018年07月01日

妖星ゴラス

子供の時に観たまま放置しオッサンになって観直す。

この出鱈目を真面目にやると面白いという感じのSFに仕上がっているの素晴らしい、子供の時は怪獣もっと暴れろという思っていた記憶があるのだが今観るとこの怪獣のくだり全くいらない。

むしろなんで入れたという感じ。

これならば地球の軌道を変えた事の副作用として地殻変動が起きてマグマが吹き出したという感じの事故の方がイイよね、まぁ怪獣の名前もマグマなんだけど。

また謎の記憶喪失のネタもこれいる?という感じ。

普通に強い衝撃で意識不明とかでいいんじゃないと思う、記憶喪失になる事によりゴラスの特異性がわかるとかのネタがあるならばまだしも別にそういうネタは無いしね。

まぁ色々な人間ドラマを入れたかったのかもしれないけれど、チョイと唐突な感じがしました。

全体的には冷戦を乗り越え原子力の平和利用で地球を救うというテーマは良いし、基本的にアルマゲドン的なマッチョ感より学者、技術者よりの抑えた感じの攻防戦だからある種のスケール感が出ていて良いと思う。オッサンが孤軍奮闘で世界を救うとかってファンタジー過ぎでしょ?

それにこの映画の原子力に対する見方もいい、兵器として使えば破滅的なモノだけど正しく使えば素晴らしいモノにもなるという感じが、安易な原発反対論者とは違う科学に対する認識という感じで落ち着いて観られます。

あとゴラスの脅威は回避出来たでもこれから地球を元に戻す、破壊された町を復旧させるという大事業は残っているという所で映画は終わっていますこれもまた余韻が有って良い終わりかただと思う、映画の中でこんな状況になると政治家は出る幕無し、科学者に指導権が移ってしまう的な台詞があるのですが、多分この映画の続きは多分、政治家に指導権が移り、復興計画等で揉めたり、地球軌道を動かす計画の予算分担等で国際政治のゴタゴタが有るのだろうと思うとチョイとワクワクするよね、地球が元に戻るに従って国家関係もまた元の冷戦状態に戻っていくのではないかと思うとドキドキします。

途中に挿入されるタクシーの運転手との絡みとかもチョイと皮肉感もあったりして風刺も効いている感じがするし、冒頭のハヤブサの事故の件に関する政治家のくだりも良い、現代も同じ感じな気がする、地球が大変なのに予算の問題だの命令違反の問題だの責任問題に逃げ大局を見誤って感じとか良く出来ていると思いました。

またハヤブサによってもたらされた情報に世界が感謝しているという状態になると微妙に手のひら返しの感じもあって、嗚呼昔からこの辺って変って無いのだなと思いました。


良く出来ている。
posted by mouth_of_madness at 18:35| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする