俗に言うテレビ映画、便乗邦題の作品。
前後編で3時間。
この手のデザスターのありがちな展開です、ほぼ予想通り、何にもはみ出る事はありません。
調査している人間が警告を出しているのに取り合わない、結果大惨事、家族は無事かしら 。
そんな感じです。
大災害を家族の物語にしてしまうとどうにも物足りない。
スケールの大きな事が起きているのに小さくまとまってしまって損をしていると思うのです。
わかりやすくは有るのですが地球的規模の災害が薄くなるのですよ。
大災害に立ち向かう国の攻防、国際政治を描いてこそ人類の弱さや強さがエンターテイメントになるのです。
そういう面で考えるとテレビ版の日本沈没にヒリヒリ感は子供の時に見ると実に怖かった。
撤退戦の時間との勝負とか受け入れ拒否とか色々な要素で滅ぶ国を演出しないとグッと来ないのですよ。
序盤のちょっとサスペンスタッチは長いし後半は家に帰るという感じだけで大災害が単なる背景でしか無いのって観るのが結構きつかった。
そんな映画です。