2012年10月31日

TIME/タイム

時は金なりを実際に演じてみせる映画。

それでいてSF版「俺達に明日はない」といった所か、本当に明日はないというか、あと一分しかないとかいった状態になっちゃう様な作品である。

ちょろっと話を聞くと面白そうな感じがするのだが、実に単調だし、イマイチこの世界の成り立ちがピンと来ないのである。この社会の基本ルール、それも社会の限度額がどのように理由で定義されているのかわからない為に今ひとつシックリこないのだ。

何となく時間が通貨になっているという感じで、監視官が何の為にいてどの様な秩序を求めているのかがわからない為にただの警察官にしか見えないのである。

単なる銀行強盗を繰り返す主人公とそれを追う警察官の話、それに奪ったお金を巻く義賊の話をまぶせば出来上がりという感じなのである。

時間切れになると死ぬから安易なハラハラ感は作りやすいと思うけど、やはり安易な為にイマイチハラハラしない。腕相撲モドキなバトルをするのだがこれもまたゲームとして良く出来ていない為に勝負が面白く無いのである。

結局はこれはSF映画ではないと思う、単にお金と時間を置き換えただけの映画なのだ。新しいシチュエーションを定義し、その事によって起きるであろう事とか価値観の変化とかを描いた映画ではないのである。

これは多分今の経済格差問題描く為にSF仕立てにしただけだ、リアルな社会状況を描こうとすると実に大変な為にSF仕立てにしてリアルの経済知識等の問題が起きないように誤魔化したのではないだろうか。

それに銀行強盗とサラ金襲って金を手に入れ社会転覆とかいわれてもリアリティが出ないしね、その辺の嘘くささから逃げる為の道具建ての様な気がするのだ。

不老不死とかはきっと何の関係もない、金持ちは快適な環境で楽しく長生きと貧乏人は日々の生活に追われて短命という現実にも存在する構造を大げさに描く為のモノでしかない。

この辺が実に物足りない出来である、アクションとかもこぢんまりとしているしね。
posted by mouth_of_madness at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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