不味くは無いのだけど、何か物足りないという状態、ソコソコ丁寧に作り、それなりの素材を使えばこの味は出せそうな気がする、変な味も嫌な匂いも別にしない、コレをバランスが良いという人もいるだろう。
だが僕が考えるバランスはこの様に当たり障りのないモノではない、丸いモノではないと思う、確かにこの極端な癖の無さというのが良い部分も有ると思うけどコレでは印象に残らないとのだ。
何か尖った部分がありギリギリのバランスを保つ状態、これ以上この味が強すぎれば不味いというギリギリのバランスをとれるのが料理人の腕ではないだろうか。
苦みを味わう料理を作る時に苦みを隠す様に料理しては駄目なのよ、ギリギリの苦さこそが大事だと思う、魚介と鶏の合わせスープとかでどっちつかずというのは駄目なのよ、どちらかに優位性があり片方はその旨味を増幅するモノになるその匙加減こそがセンスではないだろうか。
魚介と鶏半々にしたいというのであれば更に別の隠し味がありその二つを引き立てる醤油とか薬味が大事なのだ。
異質感があるのに不思議とまとまっている、それこそが魅力に繋がるのだ、アクセントがあってこそ気になるのである。
映画とかでもコレといって悪い所が無いのに面白くない、心に響かないというのあるでしょ?マンガとかでデッサン的に問題はなくても絵に魅力がないとか有るでしょ?
当たり障りのないモノは心にのこらない、でもまぁクセが強すぎるのも問題だけどね。
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