前作はいい感じだったのに今作にはセンスを感じない、ただ怪獣がいるだけの映画になっている、怪獣がいる必要すらない映画になり下がっているのですよ。
怪獣はけっこう出て来るのにそれが生きていないのです、絵的に変化をつけたいというだけのモノなのです。
戦争映画の背景に怪獣を置いてみました新しいでしょ、面白いでしょという感じなのです、怪獣を出すけどそれをある種無視する事で怪獣が日常になるでしょという魂胆なのかもしれないけれど僕にはグッと来なかった。
日常に成っているから別の事が気になり紛争が続くという人間の業を描きたいのかもしれないけどどうにもねぇ、これってタダの戦争映画だよね。
名指しで何処かの国を描くのが嫌だから怪獣に置き換えた感じだよね。
怪獣の持つ歪感が影響する世界、それによる新たなる日常という部分が描けている感じがしないのです。
まぁ兎に角あんまり面白くないというのが一番の問題なんだけど、戦争映画として面白ければ怪獣云々という部分はどうでも良い事になるのだろうけどこれが実に退屈なのよ。
せめて怪獣大暴れでも見せてくれないとこのつまらなさを緩和出来ないのですよ。
壊れた曹長とかの掘り下げが浅いから観ていて単に頭のおかしい不快な人になってしまうからグッと来ないよね、主人公もそう。
全てが雰囲気だけ、確かに映像的にはリアル感が出ているとは思うけど、あくまで雰囲気だけなのよ、作品全体でみると迫るモノは何もないのです。
もうベタに怪獣使って米軍を攻撃するゲリラの話って位シンプルな方が良かったのではないのか、ナウシカじゃ無いけれどトラックに怪獣の幼体乗っけて米軍基地まで誘導するとか、バリケードを壊し全てを危険地帯にするといった無茶なゲリラに対して米軍は核攻撃をするまであと少し。
ゲリラと怪獣の攻撃をかいくぐりながら村人達を安全地帯にまで誘導しようと奮闘するみたいなわかり易い感じで良かったのではないかと思う。
2016年09月28日
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