2016年12月30日

帰って来たヒトラー

ヒトラーが現代に蘇り起こす様々な事象をブラックコメディとドキュメンタリーを混ぜた様な不思議な
映画。

ドイツの現在の政治状況とか社会状況などが詳しくないと楽しめない様なネタも多々有るのですが全体としては非常に面白かったです。

そして非常に怖い映画です、ヒトラーやナチスといったモノを裏に隠したけれども人間の本質が変わった訳ではない、何かを切っ掛けに吹き出すという感じが実に恐ろしいのです。

常々僕が良く此所でも書いている、差別するなと言う人が別のの差別をしている事に気がつかない様な人間の愚鈍さと相反する考えの違いを受け入れない人間の本質という感じが描かれているのですよ。

何かが動き出しその危険に気がついた者は下手をするとキチガイのレッテルを貼られてしまう社会の脆弱性。

また単純に自分の利益になるのであれば深い所まで考える事なくそれが劇薬だったとしても手を出してしまう人間の業。

洗脳ではなく気付きを与える事で人は動く、自分の内面に元々あったモノだから拒否する事、考え直す事は非常に難しいのですよ。

それにしてもこの映画をみるかぎりドイツの危機的状況待ったなしという感じです、それも色々なモノを封印する事で過去を清算したから尚更です、自分達がどの様に暴走したのか、いや本当に暴走したのかもわからないままだからです。

ナチスが問題なのでは無いのですよ、ナチスを産み出した社会状況、人間の心理というのを考えてこなかっただと思います、同じ様な状況に成れば何度でもナチスは生まれて来るのです、何度でもヒトラーは帰ってくるのですよ。

ポピュリズムが生み出す救世主なのです、閉塞した社会、自分が不幸な社会をぶち壊して欲しいと願った結果この世界に生まれ落ちるのです。

望んだ人物像の人間がでてくれば心酔するのは当たり前。

そしてこれは右の人が生み出すのではないのです、左の人間が社会をやたらと変革しようと社会に歪みを作り出すから生まれるのです、右の人間が生み出すのは革命家といった所か。

もうヒトラーを生み出す土壌は出来ているのかもね。

色々と怖い映画でした。

この映画を不謹慎だと言っていると欧州は酷い目に合うのでは無いかと思います。




それにしても良いタイトルだと思いました、人が変わらない限り何度も帰って来ますよ。
posted by mouth_of_madness at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック