どおくまんの傑作漫画。
ラストのオチがちょっとむーーんな部分ではあるがそこまではグイグイと引き込まれる事間違い無し、読まないと損をする。
兎に角バトルの濃厚さが良いのですよ、間延びせず刻一刻と変化する戦場、ゴミクズの様に死んでいく人間というのが良いのですよ、飛行機も戦車も戦艦も絵だけで言えばリアルでは無いし、上手くも無いでも戦場の迫力はこれに匹敵する漫画はそうそう無いと思う。
その緊迫した状態に良い感じに挟み込まれるユーモアとかが人間臭くてグイグイと引き込まれます。
ワンピースとかのバトル、暴力大将に比べたら間延びした老人の小便みたいなモノですよ、巻数は多くても大作感はないからね、その点この暴力大将、ある男の一代記を読んだ充実感があるよ。
またこの作品のバトルの良さは集団戦とタイマンのバランスが良いのです、ダラダラと戦わなくてもちゃんと駆け引きと主人公の強さを表現出来ているのです。
あと敵も味方もキャラが魅力的、泥臭く、人間臭い、決して善人ではない、ちょっとしたきっかけで人の道を踏み外すモノ達ばかり、それらをちゃんと描いているのですよ、実はいい人という描き方では無く、ちゃんと居場所を与えなければダメになるという感じで描いているのが上手いのです。
単なる暴れん坊が男として親分として成長して行くドラマを活き活きと描くどおくまんに乾杯。